洞爺湖カヌー みずうみテラスの季節ごとの見え方

今日の洞爺湖は荒れています。
南東からの湿った風が、今日の昼からのかけての雨、
その水分を南から運んでいるようです。

夏のカヌーで活躍している「みずうみテラス」
地元通称「亀岩」ですが、
実は洞爺湖の水位によって、見えたり、見えなかったりします。

洞爺湖にまるで「立って」いるかのように見えるあの写真も、
春先は実は撮影できないこともあるのです。

本日は大まかにですが、その水位の推移(?)を見てみましょう。
まずは一昨年の4月、年によってはこんなに岩が露出しています。
岩の向こう側にあるカヌーがほんのちょっと、見えていますね。

4月はこんなに顔を出しています。

そして昨年の5月、これは回復が早かった。
(一昨年の5月は、ちょうどいい写真がなかったのです・・・)

5月でもこんな日もある?

これは、洞爺湖の水を利用して水力発電をしているからで、
冬の間に減った水量を雪解け水で元に戻しているからです。

空が白っぽく、お水もサラサラとした印象ですね。

 

6月にもなると、夏らしくなってきます。
一昨年の写真ですが、空と水の青が揃ってきました。

6月にもなると、空の色が変わってきます。

そして7月。

7月、この辺りから、夏本番ですね。空も水も青い青い!
夏だなぁ~!という色になってきますし、
気のせいか、お水がやわらかく、「トロ~」っとした印象になってきます。
そろそろ(人によっては)泳げます。
実際に水に入るのに適した温度・水温になるのは、
7月の中旬以降~8月終わりくらいかなぁ?

ということで、現在のみずうみテラス・亀岩はまだまだ準備中です。
イメージを持って洞爺湖にお越しになる皆様、
是非参考にしてくださいな。

(ゆ)

 

 

3月はというと・・・

みなさん、すみません。
雪が少なく、本日でウインターツアーを終了してしまいました。
今年は「雪が少なくて・・・」と何度ゲストに伝えたことだろう・・・。
安全と楽しさを両立できないと判断しました。申し訳ありません。

この3月も外にいました。
少しでも雪が多いところへ走り(車ですけど)、
スノーシューしたり、しなかったり。

3月もプライベートツアーのゲストとスキーもしてきました。
早すぎる春の訪れの翌日に、季節はずれのパウダースノーが降ってみたり、
ナカナカ刺激的な3月でした。

以下、いつものように3月の「雪景色」をご覧ください。

ゆるやかな斜面、強い陽射、厚い雲。

中国からのゲストと共に。
お母様は日本語も英語も話しませんでしたが、
雪が好きなのは、十分伝わりました。

冬の天使は空のかなたへ

ほらね。

何も言わぬ自然。何も付け足す必要のない景色。

このような晴天にも恵まれたツアーもありました。
今年はこの「晴天」に悩まされたのですが・・・。

ガスが凄まじかった、テイネハイランド。北壁を滑る。

春分の日の頃は、霧(ガス)出まくりのゲレンデ(なぜかモーグルをご希望で・・・)にて。

こんなゲストと、とにかく滑る!

山の上は春のザクザク雪。下界は雪解け後の札幌市。

3月も終盤でこのパウダー!!

更に山奥に来てみると、そこはパウダースノー!
世間は春だよ・・・。

 

と、いうことで、洞爺湖に戻りました。

湖畔は今、春を迎えています。

雪解けのカラマツ林

これでも雪があるほうです。昭和新山の麓にて。

冬と春のせめぎあいを目で見る不思議。

こんな、劇的な瞬間に出会えるのもこの時期の良いところ。

フキノトウ。雪のない湖畔・・・。春だわ。

そして、春・・・。

みなさん、グリーンシーズンが始まります。
また、お会いしましょう!

雪の洞爺湖に、北海道に遊びに来てくれた皆様、
ご利用ありがとうございました!

(ゆ)

 

2月のロングツアー

2月の中旬は、プライベートツアーで洞爺湖のツアーをストップしておりました。
その時は道東にいました。もちろんゲストと一緒です。

2月のブログがあまりにも寂しく、ご報告ついでのブログです。

今回のゲストは香港からのヘビーリピーターさんです。

だんな様はカメラと雄大な景色が大好き、
奥様はきれいな景色と楽しい雰囲気、そしてもちろんお食事とお買い物代好き!
てなご夫婦が、お友達夫婦とご一緒でした。

今回のゲストたちです。

いろんなところで車を停め、写真を撮ったり、お腹を満足させたり、スーパーで果物を買ったり。
朝から晩まで私は運転しまくり、彼らもずっと次の撮影ポイントまで我慢してくれました。
私が持参した携帯を通じて彼らのネットにつなげていた為、
途中携帯ショップでデータ通信の容量を買い増しするほどで・・・・。

道東はとにかく雄大で、大きくて、野性の息吹が近く感じられました。
以下、簡単に今回の様子(+勝手な私のテーマを)ご紹介します。

1.エゾシカが見たかった。

洞爺湖ではたまにしか出会わなくなったエゾシカもこのとおり、
知床の歩道から海を見下ろして(写真小さいですね)

知床で見かけたエゾシカのメス

阿寒湖近くではこんなに近くで!

阿寒湖近くで見つけたエゾシカメスと子供

宿泊したホテルのすぐ近く(駐車場!)にいたのですが、
・なんでこんなに近いのか?
・なぜ逃げないの?
不思議でしたが、翌朝その謎が解けました。

なるほど、暖かいからだったか。

なるほどね、河岸から染み出る温泉で雪がなく、
草を食べる/温まることが可能だったようです。
なるほど、ボッケみたいなもんだな。

そして、釧路川ではカヌーの上から

そして、釧路川で見かけたエゾシカ

ゲストが一生懸命写真を撮る中、私は久しぶりのパドルに一生懸命。
気がついたらこんな写真しか撮ってないのでした。
(冬の釧路川カヌーツアー:釧路マーシュ&リバー

2.景色の違い

同じ北海道でも大雪・日高連峰をはさんで西と東では(北もそうか)、
景色が大きく変わります。
洞爺湖はいわゆる道央と道南の境目にあり、札幌、ニセコなどと一緒の西側です。
今回訪れた釧路・知床・阿寒、そして(今回は行かなかったけど)十勝とかは東側にあたります。

気候も変われば気温や降水・降雪量も違います。
それに合わせて育つ動植物や人々の暮らしも違うのです。

冷え切った朝、網走湖近くの川面にて

北海道西部ではなかなか体験できない大きな景色を楽しみながら、
運転しては停まり、驚いて、写真を撮ってまた運転。

針葉樹のきれいな様子やまっ平らな平原(雪原)を夢見て行ったのですが、
途中低気圧に遭い、雨も降りました。
それが後半の景色を一気に彩ってくれたのです。

 

原野に降る冷たいしょぼしょぼ雨。

冷たい雨が道路を濡らし、雪を痩せさせ、そして道端の植物もこの様子です。
雨滴で私もびーちゃびちゃ。


ただ、冬の道東をなめちゃぁいけない!


ベースが寒いのです。1日くらい暖かくなっても道東はへこたれない。

そして、滴のまま凍り始めます

ほらね、ちょっとした風で滴が凍り始めます。
道東は寒いのです!

そしてその翌朝になってみると・・・
そこには別の驚きが待っていました。

 

森全体が凍りに包まれると

なんと、道中の森全体が凍っていました。

これだよー!これ! 道東はこれだから面白い!

この日はタンチョウを撮りに行ったのですが、その道中で出会ったある道路です。
有名でもなんでもない単なる通り。
そこに魔法がかかって、まるでスワロフスキーのクリスタルのような輝きでした。
(命名、スワロフス木通り!)
後日、釧路のガイドさんからも一言。
「こんなん数年に一度あるかなぁ?珍しいタイミングだよ!」

前回の道東挑戦から冬は6年ぶりでしたので、ずいぶんと現地の皆様に助けられました。
ゲストの皆さんはずいぶんと楽しんでいらっしゃいました。
皆様、ご協力ありがとうございました!

 

道東で7日間、その前に道央で5日間だから、合計12日間のながーい旅だったのです。

Jさま、Aさま、Jさま、Rさま、ご利用本当にありがとうございました!!


最後に、お気に入りになるかもしれない1枚でご報告を終わります。

おまけ。タンチョウとスワロフス木

タンチョウの親子が飛び立った先は、氷の森。

ちゃんちゃん。

(ゆ)